GL工事

■直貼りのボード工事で工期とコストをさらに削減

GL工事はボード工事の一種で、コンクリート面にGLボンドと呼ばれる石膏でできた接着剤を使い、石膏ボードを直接貼りつける工事のことを指します。通常のボード工事では、軽量鉄骨でつくった骨組みの上にボードを貼っていくのですが、GL工事は直貼り。部屋の広さを大きく取りたい時や、幅を取りすぎると収まりが悪い箇所に役立ちます。

GL工事最大のメリットは、コンクリート面が完全に平滑でない場合も、下地調整なしで施工できるという点。それはつまり工期短縮とコスト削減に大きく貢献できるという強みです。しかし室内外温度の差が大きいビルの北側などでは、壁の表面に結露ができやすくなるといった性質があり、適材適所に施工しなければいけません。

 

■GL工事の特徴

GL工事は直貼り工法ならではのメリットとデメリットを持ちます。現場の状況を踏まえ、適したボード工事は通常のものなのかGL工事なのかを見極める必要があります。

○下地調整不要のスピーディな施工

軽量鉄骨という下地が必要な通常のボード工事と違い、下地をつくる必要がなく、躯体のコンクリート面に多少の凹凸があっても、ボードを圧着する際の調整で、壁面を平たんに仕上げることが可能です。

○空間面積を広く取れる

軽量鉄骨の下地を入れる分の壁厚がなくなり、空間面積を広く取れます。スペースが限られている賃貸マンションやオフィスなど、空間の形状を選ばずに施工できます。

○コスト削減につながる

下地づくりの工程がそもそもなく、人件費や材料費を削減できるため、結果的に全体的な工事費用の削減につながります。

○室内外の温度差に注意

室内外の温度差が大きい建物でGL工法を用いると、ボンドを通して湿気がまわり、表面結露やカビの発生原因になってしまうこともあります。

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