軽天工事

■建物の安全を守る重要な工事

軽天工事とは壁や天井など、内装の下地をつくる工事のことをいいます。「軽鉄材」という厚みが薄く軽いもので壁や天井をつくることから、「軽天工事」といわれるようになりました。また軽鉄工事とも呼ばれます。

軽天工事は昭和50年頃から普及した工事で、それまでは大工さんが木材で同じような工事を行っていました。しかし消防の防火検査や工期・コストにおいて、軽天工事の方が早くコストを削減しながら工事が可能となり、それが軽天工事の普及した一番の要因です。

 

■軽天工事の特徴

軽天工事では、軽量鉄骨を格子状に組んで固定し、壁や天井の下地となる骨組みをつくります。基礎をつくることはもちろん、スペースを区切り、壁の役割を果たすこともあり、内装工事の様々な現場で軽天工事は行われています。

○軽量で建物への負担が少ない

軽量鉄骨の厚みは6mm未満で、厚みが薄く軽いことが特徴です。これは建物にかかる重量負担を軽減するのに役立っています。

○耐火性・防湿性に優れる

木材だと燃えやすく湿気に弱いという弱点が軽量鉄骨にはないため、防火検査も通りやすく、手間がかかりません。

○施工性に優れる

軽量鉄骨の工場製作・現場加工がしやすく、R曲げなどの加工もしやすい施工性のよさが特徴。基本的にどのような建物でも対応することが可能です。

○コストの削減

軽量鉄骨は安く仕入れることができ、価格も安定しているため、結果的に工事費用を抑えることができます。

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